"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第24話
私はそのUSBメモリをに取った。
「どんな計画を?」
彼は々しくをいた。
「渡辺カイトが商事に来たのは、最初からただの転職が目ではなかった。彼は職を事実クビになった、次のターゲットとして商事に狙いを定めたのです。なぜなら商事は経営管理がずさんで、鈴社は社内の細かいことには無頓着。彼のようなが最も正を働きやすい環境だったからです」
彼は続けた。
「彼がここへ来て最初にしたことは、会社の購買と財務のフローを完全に把握すること。そして2つ目に彼がしたことは……」
彼はそこで1度言葉を切った。
「あなたを解雇することでした」
私は何も言えなかった。
彼は私を真っ直ぐに見た。
「佐藤さん、彼がなぜ最初にあなたを解雇したか分かりますか?」
私は戸惑いながら答えた。
「私が、あちこちにをしすぎていたからでは?」
彼は首を振った。
「違います。彼はあなたのことを事に調査していたのです。あなたが8つの部署の仕事をこなし、この会社のオペレーションの隅々まで熟していることを彼はっていた。彼が正を働くで最の障害となり得るのは、問題の兆候に最もく気づくことができる。つまり、あなただったのです」
私はそのに座っていた。
のが真っだった。
彼が私を解雇したのは、私の仕事ぶりが邪魔だったからだとっていた。
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だが違った。
私が彼の悪事の邪魔になる能性があったからだ。
彼が恐れていたのは1の総務担当者ではない。
りすぎただったのだ。
私はゆっくりと言葉を紡いだ。
「では……彼が私を解雇したに言った、代わりがいくらでもいるという言葉は、わざと……」
彼は頷いた。
「ええ。彼はその理由が必だった。あなたを解雇することが、いかに理であるかを皆にい込ませるために」
私は俯いた。
12。
収400万円。
8つの部署の仕事。
その果てに、入社してたった1ヶの男に、会社にとっての最の脅威だと正確に特定され、真っ先に排除された。
私が無能だったからではない。
私があまりにも能すぎたから。
彼にとっては、私のそのものが邪魔だったのだ。
彼は静かに私を見守っていた。
「佐藤さん」
私は顔をげた。
「丈夫です。続けてください」
藤原さんは渡辺カイトの件に法な決着をつけた。
商事の部弁護士チームは、2週以内に証拠の収集を完させた。
労働審判では、渡辺の訴えは退けられた。
購買リベートの問題については、最終な被害額が8300万円と確定し、商事は渡辺及び関連会社に対し民事での損害賠償請求をった。
期を同じくして、鈴社の奥様が夫の代理として通の委任状にサインをした。
それは、私、佐藤エミを、商事株式会社の部オペレーション顧問として正式に招聘するという内容だった。
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契約期は1、報酬は額6000万円。
副社ではなく、顧問。
それは私自が選んだ肩きだった。
私はもう、商事の内部のにはなりたくなかった。
内部のになれば、またあの何でもで誰からもその働きを認められないに戻ってしまう。
顧問というには、確な境界線がある。
報酬があり、契約がある。
1つ1つの仕事に確な値段がつけられる。
さんはこの決定に満していた。
「商事からの顧問料が6000万円。それにアークスでのインセンティブも加わる。あなたの今の収入は、計算するのはやめておきましょう」
私は彼の目を見た。
「エミさん、気にならないんですか?」
私は静かに答えた。
「気になります。でも今はそれより、もっと関があることがある」
彼は議そうに尋ねた。
「何です?」
私ははっきりと伝えた。
「オペレーションツールキットのプロダクト化です。スカイメディアの伊藤社が言っていたSaaSプロダクト、本気でやる価値があるといました」
さんは子に座り直した。
「本気で?」
私は頷いた。
「ええ。でもアークスとしてではありません。私自でしい会社をちげます」
彼は驚いた。
「ほう」
私は彼を真っ直ぐに見た。
「さん、あなたに共同創業者になって欲しいんです」
彼は絶句した。
「何ですって?」