"3000万円と捨てられた母の罠" 第7話
エレベーターに乗り、3階の神経内科へ向かった。待で座っていると、さやかははる子の隣にぴったりと座った。 「お母さん、喉が乾いたでしょう。おをどうぞ」 さやかはペットボトルを取りし、蓋をけてくれました。はる子はそれを受け取り、んだ。 「検査は難しくないですからね。先が質問されたらリラックスして答えてくださいね」 さやかの声は優しかったですが、その目ははる子を観察していました。
「はる子様」 護師が名を呼んだ。はる子はちがった。さやかと泉さんも緒に診察に入った。医師は50代の男性で鏡をかけていました。はる子を見て微笑み、「お座りください」と言いました。
はる子は子に座った。さやかは隣にち、には類ファイルを持っています。 「ご族の方ですね」 「はい、嫁です」 「患者さんのご様子はいかがですか?」 と医師が尋ねた。さやかはをいた。 「最あまり良くないんです」 「具体にはどのような症状が?」 「ガスコンロのをつけっぱなしにして忘れてしまったり……それが2回もあって事になるところでした」 はる子はさやかを見た。嘘でした。そんなことは1度もありません。 「にも迷われました。所のスーパーへったきり、が分からなくなってしまって交番から連絡があったんです」
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また嘘でした。はる子はをきかけましたが、やめた。反論してはいけない。計画通りにしなければ。 「同じことを何度も繰り返したり、ついさっきしたことも忘れてしまったりするんです」 さやかの声は配しているようでしたが、表はたいままでした。
医師は頷きながらメモを取り、はる子を見た。 「おばあさん、今の付は分かりますか?」 はる子はぼんやりと医師を見つめた。答えませんでした。 「今は何か分かりますか?」 はる子は首をかしげ、ゆっくりとをいた。 「さあ、よくわかりません……」 分かっていました。1229でも言いませんでした。 「今の季節は?」 「季節は…………」 はる子は自信なげに答えた。さやかの角がわずかにがった。
検査は続けた。はる子はわざと違えた。簡単な計算もできないふりをした。絵を描くように言われれば、わざと歪んだ絵を描いた。さやかの表がだんだんとらいでいきます。うまくいっているとっているのが見て取れました。
「検査の結果は1週にます。そのにまたお越しください」 と医師が言った。さやかは頷いた。 「はい、ありがとうございました」
診察をました。廊は閑散としていました。さやかが携帯話を取りした。 「すみません、し話をしてきます」 さやかは廊の端へ歩いていきました。
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はる子と泉さんは待の子に座っていた。はる子はさやかを見つめていた。さやかが話をかけ、声が聞こえた。
はる子はゆっくりとちがった。泉さんが尋ねた。 「お洗いですか?」 はる子は頷き、廊を歩いていった。さやかの方へ。しかし、し距を保ちました。さやかははる子のことなど気に止めていません。話にでした。
はる子はズボンの縫い目にを入れ、ペン型録音に触れた。横のボタンを押した。カチッ、さな音でしたが、はる子にはきく聞こえました。録音が始まりました。
さやかの声が聞こえてきた。「もしもし、私よ」 相は健でした。息子です。 「うん、検査、終わったわ。あと1週待てばいい」 はる子は息を殺した。 「診断さえれば成見の申してに入るから、司法士にはもう連絡してあるわ」 成見。はる子の臓がく打った。 「った通りの結果がなかったらどうするって?」 健の声は聞こえませんが、質問の内容は像できました。 「そんなことありえないわ。絶対に診断はる。今なんて完全にぼっとしてたもの」 さやかはたく笑った。 「それでもなら、薬をませ続ければいいのよ。施設にいればもっと混乱するだろうし……」 薬で混乱させるなんて……はる子は歯をい縛った。 「記録ももっと残すように施設の職員にお願いしてあるから配しないで。
見になれさえすれば通帳は私たちが管理するんだから……」 通帳、財産……はる子のは震えていました。