"3000万円と捨てられた母の罠" 第14話
「お母さん……」 はる子はさやかをまっすぐに見つめた。 「なぜ私を捨てたの?」 はる子の声はく、たかった。 「なぜ携帯話を奪ったの? なぜ連絡もよさなかったの? なぜ認症でもないに薬をませたの?」
さやかは言葉を失いました。答えられませんでした。 「これは、これは誤解です!」 さやかの声が震えました。 「私たちはお母さんのためにしたんです。お母さんが1でいると危ないから……」 「お母さん!」 健が震える声で呼びかけた。 「ごめんなさい、本当にごめんなさい。借がくてどうしようもなかったんです……」 はる子は息子を見た。 「おが必なら、そう言えばよかったじゃない。どうしてこんなことをしたの?」 「言いましたよ! でも、お母さんが助けてくれなかったじゃないですか!」 健は叫びました。顔が歪んでいます。 「だから私を捨てたの?」 はる子の声は震えていませんでした。健は答えられませんでした。絶句しました。
直さんが捜査員たちに目配せした。 「健さん、さやかさん、齢者虐待及び財産犯で署までご同を願います」 捜査員が錠を取りした。 「待ってください! 弁護士を呼びます!」 さやか叫びました。しかし、錠がかけられました。 「私たちは本当に母のために……」 「ご同ください」 健にも錠がかけられました。首にたい属がい込んだ。
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捜査員たちが2を連れて廊へていきました。さやかは最まで振り返っていた。 「お母さん、本当に誤解なんです……!」 しかし、エレベーターのドアは閉まりました。
事務所は静まりました。司法士はどうしていいか分からずに言った。 「私は本当に何もらなかったんです……」 「捜査へのご協力をお願いします」 直さんは司法士に名刺を渡した。
直さんははる子にづいた。 「おばあさん、丈夫ですか?」 はる子は頷いた。が震えていました。 「よく耐えられましたね。施設の記録は確保しましたし、病院の記録も現押収捜査をめています。録音ファイルが決定な証拠でした」 直さんははる子の肩を軽く叩いた。
その、ドアがいた。配の女性が入ってきた。70代半ばくらいに見えます。美恵子さんでした。 「はる子さん!」 美恵子さんがづき、はる子のを固く握りしめた。 「もう全部終わったわ。もう丈夫よ」 はる子は美恵子さんを見た。涙がた。「美恵子さん……」 美恵子さんははる子を抱きしめた。 「はる子さん、変だったわね。本当に変だった……」 はる子は美恵子さんの胸で泣いた。今度はしませんでした。
全てが終わりました。彼らが気づきげた計画は崩れりました。はる子は窓のを見た。空はれわたっていました。ようやく終わったのです。
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はる子はに帰ってきた。50んだでした。玄関のドアをけると、懐かしい匂いがしました。の匂いでした。 はる子は靴を脱ぎ、へ入った。リビングはそのままでした。ソファ、テレビ、卓……全てが元の所にありました。しかし、埃が積もっていました。
美恵子さんが来てくれていました。 「はる子さん、窓をけましょう。を入れないと」 美恵子さんはすでに掃除を始めていました。には雑巾を握っています。 「美恵子さん、そんなことしなくてもいいのに……」 「いいからじっとしてて。私がやるから」 美恵子さんははる子の言うことを聞きませんでした。台所へき、お湯を沸かす音が聞こえた。
そのから、美恵子さんは毎来てくれました。朝に来て掃除をし、ご飯を作ってくれました。夕方まで緒にいて、帰っていきました。はる子はありがたく、そして申し訳なくった。 美恵子さんは笑った。 「友達ってこういうものでしょう」
3目のことでした。昼をべていると、話が鳴った。はる子がました。 「もしもし」 「おばあ様ですか? 健さんの弁護です。健さんがお母様にお会いしたいと申しておりますが、面会に来ていただくことは能でしょうか?」 はる子は美恵子さんを見た。美恵子さんもはる子を見ている。 「いいえ」 はる子はく答えた。
話を切った。はる子は許せませんでした。
今は、美恵子さんが尋ねた。 「健君に面会にかないの?」 「かないわ」 「でも、あなたの息子でしょう。