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"15万円を切られた母と13万円の姑マンション" 第5話

私は見積もりを見つめながら、昨夜の夫の自然な態度をい返した。

会社の同僚の引っ越し相談に乗っていたという言い訳。

に隠そうとした産会社のクリアファイル。

そして、私のなっている引っ越しの付。

点と点が、たい1つの線になり始めている。

私は見積もりの控えを自分のスマートフォンで撮し、元の所へ戻した。

そして、緑の通帳だけを自分の鞄に入れた。

、私は所のの現預け払いに並んでいた。

械に通帳を差し込み、通帳記入のボタンを押す。

ジジジという械音が響き、数分の空を埋めるように印字がんでいく。

戻ってきた通帳の最のページをいた瞬、私の呼吸が止まった。

付は私が阪へ向かった翌、「フドウサン」というい名目の引き落としが記録されている。

額は50万円。

賃の支払いにしては額すぎるし、私たちのの更でもない。

それはらかに、賃貸契約の初期費用として引きされたまとまったおだった。

私はの隅にあるソファに座り、通帳の数字を何度も見直した。

50万円という額の横に印字された無質なカタカナの列。

夫婦の将来のためにと、私が毎流して振り込んできた切なおだ。

いつかを買うためのにするか、お互いの老のために残しておこう。

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そんな約束をして、毎しずつ残を増やしてきたはずだった。

それが私に何の相談もなく、らない産会社へ送されている。

夫は、私の母の施設費用を「毎15万円ももったいない」と切り捨てた。

その方で、夫婦の共通財産から50万円を平然と引きしていたのだ。

を勝に使われたことよりも、その健康な価値観が許せなかった。

妻の親には1円も使いたくないと主張しながら、自分は共通のを使う。

その矛盾がインクの印字として確かな証拠に変わった瞬だった。

私は通帳を鞄の奥くにしまい、た。

これまでは母のしい施設を探すことだけでがいっぱいだった。

しかし、このまま黙って引きがるわけにはいかない。

夫が私に隠して契約した物件の正体を、この目で確かめなければならない。

私はスマートフォンを取りし、見積もりかれていた所を図で検索した。

そこは私たちがむマンションから、分ほどの所だった。

駅からの経を調べると、徒歩3分という非常に便利なであることが分かる。

私は予定を変更し、その所へ直接向かうことにした。

を乗り継ぎ、見らぬ駅にった。

にはスーパーや薬局が並び、活に困らない賑やかな通りが続いている。

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図アプリの案内に従って歩くと、すぐに目の建物が見えてきた。

そこにあったのは、エントランスにのあるをあしらった築マンションだった。

壁のタイルはまだ真しく、オートロックの設備も最のものがついている。

入りの脇には、子のスロープまで綺麗に備されていた。

見た母の古いアパートの錆びた階段とは、何もかもが違っている。

母はすりのない段差を、痛むを引きずりながらりしなければならない。

それなのに、夫が契約したこのマンションはどこまでも適に作られている。

50万円の初期費用がかかる築物件の賃が、いわけがない。

周辺の相を調べると、似たような取りで13万円はするはずだった。

誰がこの築マンションにんでいるのか。

夫が自分自の隠れとして借りたのか、それとも別のませているのか。

私はの反対側にち、エントランスの入りを監し始めた。

しかし、15分も経たないうちに私の疑問はあっけなく解決した。

ドアがき、見覚えのある柄な女性がから姿を現したのだ。

ての良いカーディガンを羽織り、さな買い物かごをげている。

夫の母親であるみさ子さんだった。

みさ子さんは嫌な様子で周囲を見渡し、駅のスーパーの方へ歩いていった。

その取りは軽く、健康そのものだ。

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