みかん小説
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"15万円を切られた母と13万円の姑マンション" 第7話

みさ子さんにとって、私の母の全のための15万円は無駄遣いなのだ。

しかし自分の適な暮らしのための13万円は、息子夫婦が払って当然の必経費になる。

自分の親孝は美徳であり、嫁の親は計への迷惑。

夫も姑も、その公平な基準を全く疑っていない。

私がを抑えてそう返すと、みさ子さんは満そうに話を切った。

「ええ、そうですね。自分のおは自分が切にうことに使わなければいけませんね」

私はすぐにに乗り、夫が帰ってくるに自宅のマンションへ戻った。

リビングのテーブルに鞄を置き、ノートパソコンをげる。

これまでは、夫に波てたくないという理由で計の管理を任せてきた。

私の母の施設費は、私自の残業代と当でなんとか賄っていた。

その方で、毎8万円というくない額を夫婦の共通座へ自していたのだ。

いつか2のために使うと信じていたそのおは、姑の築マンションの初期費用に化けた。

これ以、私の労働を夫と姑の世体を守るために使わせるわけにはいかない。

私はのインターネット窓に接続し、自分の座の画面をいた。

25に設定されていた、共通座への自メニューを選択する。

画面に表示された「解除しますか」

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という確認ボタンを、私は迷わず押し込んだ。

さなクリック音と共に、送解除の続きが完したという文字が表示された。

これが私が夫の勝なルールに対して起こした、最初の逆なだった。

もう来からは、夫婦の共通座に私のおが振り込まれることはない。

私はノートパソコンを閉じ、今度は母のためのしい施設を探すための資料を広げた。

ケアマネージャーの藤井さんから以もらっていた、域の齢者宅のパンフレットだ。

母のと私の与からせる額を、卓を叩いて正確に計算し直す。

夫婦の共通座の8万円の送をやめれば、母のための15万円をひねりしても私の元には余裕が残る。

私が1で無理な働き方をしなくても、母を以と同じような全な環境へ戻すことができるのだ。

自分が背負い込みすぎていたから、夫につけ入る隙を与えてしまった。

その反省を踏まえ、私は母の全を確保するための現実な数字の裏付けを作っていった。

夜の8を過ぎた頃、玄関のドアがく音がして志が帰宅した。

志は嫌な声でリビングに入ってくると、私が広げているパンフレットに目を止めた。

「ただいま。いやあ、今は忙しくて疲れたよ」

志は蔵庫からたいお茶を取りしながら、呆れたようにで笑った。

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「なんだ、またお義母さんの施設を探してるのか」

志はグラスにをつけた。

「あのアパートで分だろう。すりくらい、今週末にでも俺がホームセンターで買ってきてやるよ」

夫はまだ、自分が妻の母のを勝かしたことのさに気づいていない。

50万円を勝に引きしたことも、私がるはずがないとをくくっている。

私がパンフレットを片付けながら答えると、志は肩をすくめた。

すりの配はしなくていいわ。私がしい所を探すから」

志はグラスをテーブルに置いた。

「好きにすればいいさ。でもこれ以計のは1円もさないからな」

私は淡々と答えた。

「分かっているわ」

志はソファにく腰掛け、得げな顔で私を見た。

「俺は将来のことも考えて、計を理化してやってるんだ」

志は腕を組んだ。

「親のことにいくら使うかは、自分の料の範囲で責任を持つべきだろう」

私は夫のその言葉を、にしっかりと刻み込んだ。

妻の親への費を切り捨てるために、夫自にしたルールだ。

私はがり、夫の顔を真っ直ぐに見つめ返した。

「ええ、本当にその通りね」

私ははっきりと同した。

「自分の親のことに必なおは、自分で責任を持つべきだわ」

私がそう言うと、志は満そうに頷いてテレビのリモコンをに取った。

夫はまだらない。

私がすでに共通座への送を止め、このルールを夫の母親にも適用する準備を終えたこと。

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