"15万円を切られた母と13万円の姑マンション" 第15話
「分の16万円、どうやって払ったの?」
志はソファにどっかりと座り込み、プシュッと音をてて缶をけた。
「母さんに事を話して、賃の半分は自分のからすように納得させたんだよ」
志は私を見た。
「それに具の15万円は、カード会社に連絡してリボ払いに変更しておいた」
リボ払いという言葉を聞いて、私は内で呆れ果てた。
利のい分割払いに逃げただけで、根本な支払いが消えたわけではない。
しかし志は、自分が賢い銭管理をしたのだと本気で信じ込んでいるようだった。
志は発泡酒を煽り、得げな線を私に向けてきた。
「これで俺が負担する賃は、に6万5000円になったわけだ」
志は笑った。
「おが母親にかけている15万円の半分以だ。俺の方がずっと理だろう」
夫ののでは、完全に自分の都の良い計算式が来がっている。
妻の親への15万円は、計を圧迫する愚かな無駄遣い。
自分の親への6万5000円とリボ払いの借は、計を守る賢い親孝。
数字が減ったことで、志は自分が再び徳な優位にったと錯覚しているのだ。
志は悪びれもせず、当然の権利のように求してきた。
「だから来から、また共通座に8万円の送を再してくれよ」
志は胸を張った。
「俺が計の危を救ってやったんだから、おもしは協力するべきだろう」
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私は夫の求には答えず、ただやかにそう返した。
「お義母さんが賃を半分払うことに納得したなら、それでいいんじゃない」
私が確な拒絶をしなかったことで、志は自分が勝ったとい込んだようだ。
「送の再については、またで話しいましょう」
志はちがり、自分の鞄からい封筒を取りしてテーブルへ投げた。
「まあいい。おも静になれば俺のやり方が正しいってわかるはずだ」
封筒には、母が以お世話になっていた施設の名が印刷されている。
「の施設から退したの最終な清算が届いてたぞ」
志はそう言い残し、交じりにシャワーを浴びに向かった。
「おの母親の個な費用なんだから、自分できっちり払っておけよ」
私はテーブルに残されたい封筒を見つめ、静かにを伸ばした。
翌、私は会社の昼休みを利用して、母が以暮らしていた施設を訪れた。
振り込みでも済む清算だったが、どうしても直接確認したいことがあったからだ。
事務の窓で清算を支払い、領収を受け取る。
私がをげると、対応してくれた施設の女性が申し訳なさそうにをげた。
「今まで、母が本当にお世話になりました」
施設は表を曇らせた。
「こちらこそ。様にはくご利用いただいていたのに、急なことで驚きました」
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私が切りすと、施設は議そうな顔をした。
「実はその退ののことで、1つ確認させていただきたい資料があるんです」
私が尋ねた。
「退の続きは、全て夫が1でいましたよね」
施設は頷いた。
「はい。ご主様がお見えになり、ご族の総だということで続きをめられました」
私は真っ直ぐに施設を見た。
「そのに夫が提した、退届の原本を見せていただけないでしょうか?」
施設はし戸惑った様子だったが、私がの女であることはっている。
「々お待ちください。保管してあるファイルを確認してまいります」
数分、施設は分いファイルのから1枚の類を取りして戻ってきた。
「こちらがご主様からご提いただいた退届になります」
私はカウンター越しに、その類へ線を落とした。
1番の署名欄には、確かに母の震えるようなさな字で名がかれている。
しかし私の目を釘付けにしたのは、そのにある退理由欄だった。
そこには見慣れた志の几帳面な跡で、こうき込まれていたのだ。
『女のい希望により、計負担を軽減していアパートへ転居するため』
私はその文字をなぞるように見つめながら、背筋が凍るような悪寒をじた。
志は母に「エミも賛成している」
と嘘をついて署名させただけではない。
施設のスタッフに対しても、私が主導して母を追いしたのだという虚偽の記録を残していた。