"「2度と戻るな」姑と500万円の偽造委任状" 第11話
取りは昨よりも、ずっと軽くなっていた。
夕方、実に帰ると弘から何件も着信が入っていた。
私が話を無していると、いメッセージが届いた。
『なぜ病院にかなかったんだ?母さんがおが来ないって泣いていたぞ。着替えもりなくて、俺が仕事を抜けして持っていったんだ』
さらに非難の言葉が続く。
『護師からは緊急連絡先をされたと言われた。体何を考えているんだ』
弘の苛ちが、画面越しに伝わってくる。
義母が私のを利用して、また劇の母親を演じたのだろう。
そして弘はまんまとその芝居に騙され、自分の活を犠牲にしてり回ったのだ。
私はソファにく腰掛け、ゆっくりと返信を打った。
『今週の曜の午、あなたの実へきます。お義母さんも数で退院してにいるはずですよね』
そして付け加えた。
『今のことについて、3で話しいましょう』
送信ボタンを押すと、すぐに返信が来た。
『わかった。逃げずに来いよ』
私はさくたい息を吐き、スマートフォンの画面を消した。
逃げているのは、私ではない。
曜、私は青いファイルを持ってあのへ戻る。
私が用した完璧な証拠の数々。
それを見た、弘の顔からどのように血の気が引いていくのか。
そして義母の嘘が、どのように崩れるのか。
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私はそのを、ただ静かに待っていた。
しかしその話しいの席で、私はある予の事実をることになる。
義母が隠していたのは、500万円の定期預だけではなかったのだ。
夫さえもらない、あののもう1つの嘘。
それに気づいたのは、曜の朝、実の母が何気なくにしたある言がきっかけだった。
曜の朝。
実の台所で、母のと緒に朝の片付けをしていたのことだ。
母がふといだしたように、をいた。
「そういえば昨、買い物帰りに鈴さんと会ってね」
鈴さんは井の3軒隣にんでいる、昔からのご所さんだ。
母とは町内会の集まりなどで、顔をわせる仲だった。
母はを拭きながら続けた。
「鈴さんが言ってたのよ。あなたのお義母さん、最所の務をに呼んでいたって」
「務?」
私は器を拭くを止めた。
井は築30以経っているが、特に修繕が必な所はない。
それに弘からは、リフォームの相談など切聞いていなかった。
母は鈴さんの言葉をいすように言った。
「お呂と台所の、バリアフリーの事らしいわよ。お義母さん、鈴さんに自していたそうよ。これからは妹と2で、気楽な老を送るんだって」
その言葉を聞いた瞬、私のでバラバラだったパズルの片が、ピタリと音をててはまった。
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義母の妹。
つまり私が病院の廊で録音した、あの話の相だ。
叔母の子は数に夫をくし、現は隣町で1暮らしをしていた。
義母が私を追いしたのは、ただの嫁いびりではなかったのだ。
弘の定期預500万円を、勝に解約しようとした理由。
それは、自分たちの老のためのリフォーム資を引きすためだった。
事や介護の負担は全て嫁に押し付け、自分たちは悠々自適に暮らしたい。
けれど、いざ妹と2でむとなれば、このの回りは古すぎる。
だから嫁を悪者に仕てげてから追いす。
息子の財産を奪い取り、リフォーム代に充てる。
そして用済みになった息子夫婦は、最終にから追いせばいい。
それが義母の描いた、恐ろしく勝な老のシナリオだった。
弘は母親がそんな計算い計画をてているとは、にもっていないだろう。
私は拭き終わったお皿を棚にしまい、く呼吸をした。
今あのへ持っていく武器は、もう分に揃っていた。
午2。
私はを運転して、井へ向かった。
8、毎見慣れたはずの構えが、今はひどくい所のようにじられる。
ガレージには、弘のが止まっていた。
私は青いファイルをしっかりと抱え、玄関のチャイムを鳴らした。
扉をけたのは弘だった。
その顔を見て、私はしだけ驚いた。
目のにい隈ができ、頬はげっそりとこけている。