"AIを信じて15億円を飛ばした男" 第12話
そんなことは子供でも分かる」
森田は完全に言葉を失った。社が机を叩いた。
「来週の納品はどうするんだ? ダイワ航空業に何を届けるつもりだ? 0.0038mmの部品を納品して『AIが届くまで待ってください』とでも言うのか? 15億、売の52%を占める取引先にそんな言い訳が通るとっているのか」
「社! 川を呼び戻せばいいじゃないですか。あの男にをげればんで戻ってきますよ。所詮は卒の職です。にく当てなんてあるはずがない」
その言葉に会議の空気が変した。役員たちの目が斉に森田に向けられた。それは軽べつの目だった。社がい声で言った。
「森田君、君は曜に川の具を全社員のでプレスにかけて潰した。蹴りばして笑った。『から来るな』と嫌った。『老害だ』『卒の契約社員崩れが』と侮辱した。そうしておいて困ったら呼び戻してをげろというのか。それで川が戻ってくる6と本気でっているのか」
森田は唇を引き結んだ。社が続けた。
「仮に川が奇跡に戻ってきたとしても、具は潰された。しい具を1から作るのには何もかかる。川本がそう言っていた。そして若4も含め、職28全員がやめた。君が『やめてくれた方が都がいい』と言ったからだ。君が嫌で受理したからだ。
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君は全役員にメールで『これこそが私の改革だ』と自したからだ。今更何をどうしろと言うんだ」
森田は何も答えられなかった。社はいため息をついた。
「すぐにダイワ航空業に連絡を取れ。来週の納品について猶予をもらえないか交渉しろ。それから川にも連絡を取る。戻ってくれるかどうかは分からないが、をげるしかない」
森田がった、社は1会議の子に沈み込んだ。
(収束:ダイワ航空業の正式契約打ち切りと、追い詰められた森田の往際の悪さ。/过渡:方、川の元には若職の松本から緊迫した報告の話が入り、さらにすべての事を把握した創業会からの直接の話がかかってくる。)
俺の元にはそのの夜遅く、松本から話があった。
「師匠、変なことになっています。ダイワ航空業が検査に来て、NCの精度が全然りないって……0.0038mmで求の4倍い誤差だったそうです。森田が自していたAIもカタログを見たら0.003mmが限界だったって。あの男、仕様すら読んでいなかったんですよ。営業マンの約束だけ信じて師匠の具を潰して、師匠を追いして、それでAIが何とかしてくれるとってた。バカにも程がありますよ」
「松本、落ち着け。それでダイワ航空業はどうる?」
「まだ正式な判断はていないみたいです。
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でも師匠、現の空気は最悪です。あの男は今もまだ『AIが届けば何とかなる』って言い張ってたそうです。カタログの数字を突きつけられてもまだ信じているんですよ。いや、信じたいだけなのかもしれませんけど……」
「それから、役員会で最にとんでもないことを言ったそうです。『川を呼び戻せばいい。所詮は卒でにく当てはない』って。自分が追いしておいて困ったら呼び戻すって……ふざけるのもいい加減にしろって話ですよ」
「そうか」
俺はそれだけ答えた。りはあった。だがそれ以に確信があった。
こうなることは曜にあのをたから分かっていた。俺がいなくなれば何が起こるか。あの精度をせるがいなくなれば、ダイワ航空業との契約がどうなるか。森田は数字のを理解していなかった。0.001mmという数字をカタログのでしか見たことがないには、そのみが分からないのだ。
だが俺がわざわざそれを教えてやる義理はもうなかった。あの男は自分ので自分の首を締めているのだ。
俺はポケットから潰された具の柄を取りし、のひらので転がした。ひしゃげた属の触が45の全てをいさせる。事態はまだ始まったばかりだった。
1128曜。俺がをってから3目の朝だった。
松本からの話でのダイワ航空業の検査結果は聞いていた。NC旋盤の精度は0.0038mm。求精度の約4倍の誤差。AIのカタログスペックは0.003mm。