"AIを信じて15億円を飛ばした男" 第15話
しかし々にも守らなければならないものがあります。航空の部品です。の命を載せてぶの部品を、基準を満たさない精度で納品されるわけにはいかないんです。ですから、その川さんを失った貴社にが方が求める品質を維持する能力があるのかどうか、今の検査で確認させていただきました」
「黒沢部、残です。川さんの技術は本物でした。あの方のからまれる部品はどの数値を見ても完璧だった。151度も良品はなかった。納期に遅れたことも1度もなかった。それがどれだけすごいことか、々は誰よりもよく分かっています。それを理解できなかった貴社の経営判断を々は残にいます」
「経営判断ではありません。あれは森田が独断で……」
「社、それは貴社の内部の問題です。にそれだけの権限を与えていたこと。暴を止められなかったこと。それも含めて経営の責任です。々としてはこれ以のリスクを負うことはできません」
社は受話器を握りしめたまま何も言えなくなった。黒沢さんが最にこう言った。
「社、1つだけ申しげておきます。川さんは退職される際、々に話をくださいました。『今の納品についてご自で確認されることをお勧めします』と。げなことは言もおっしゃらなかった。
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嘘もつかなかった。会社の悪もへのみ事も何ひとつおっしゃらなかった。ただ事実だけを静かに伝えてくださった。あの方はそういう方です。45ずっとそういう方だった。その方の具を笑いながら潰して追いすような会社と、々はこれ以取引を続けることはできません」
話が切れた。社は受話器を置き、そのまま子に崩れ落ちたという。
15億円。売の52%。それが1本の話で消えた。
(収束:ダイワ航空業による正式な契約打ち切り通告と、丸精の完全な経営破綻の始まり。/过渡:絶望に打ちのめされた社は、すべての元凶である森田を再び呼びし、そしてすべての始まりを作った創業者・本会へと緊急の連絡を入れる。)
森田が社に呼ばれた。社の目は充血していた。森田を見る目はもはやりですらなかった。絶望だった。
「森田君、ダイワ航空業が契約を打ち切った」
「打ち切り? 正式にですか? まだAIは届いてすらいないのに……」
「黒沢部はもう遅れだと言っていった。川の具は潰された。しい具を育てるには何もかかる。若も全員やめた。仮に川が戻ってもすぐに精度はせないと。15の取引がたった1週で消えたんだ。君が着任して7ヶで、15築いた信頼が消えた」
「待ってください。
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ダイワ航空業以にも取引先はあるじゃないですか。1社に依していた方が問題で……」
「15億だぞ。売の52%だぞ。の取引先で補えるわけがないだろう。しかもな、のき先だって川の技術が提の契約がある。川がいなくなったことが広まれば、の契約だって危くなるんだ。このから職が1もいなくなったことがられたら、どの取引先が信頼を続けてくれる? 君はそんなことも分からないのか?」
森田の顔がこわばった。自分が引き起こした事態のきさにようやくしだけ気づき始めた顔だった。だがそれでもこの男はまだ自分の非を認めようとしなかった。
「社、落ち着いてください。こういうこそ静な判断が必です。まずは川に連絡を取ってをげれば……」
「が、君が追いした川にか? 君が『老害だ』『卒の契約社員崩れが』と侮辱した、その川にか? 『卒の……』え、川さんなら会社のためをえば戻ってくれる能性は……」
「戻らないよ。あの男は451度も嘘をついたことがない。1度も約束を破ったことがない。俺はそれをっている。曜におに言った言葉を覚えているか? 『あんたは取り返しのつかないことをした』と。あれはおどしじゃない。事実だったんだ。川には分かっていたんだよ。自分がいなくなれば何が起こるか。
全部分かったであの言葉を残していったんだ」
森田は沈黙した。社は机に両をつき、絞りすような声で言った。