"AIを信じて15億円を飛ばした男" 第18話
これからはAIの代です。最のテクノロジーを活用すれば、のに頼る必はなくなる。私は会社を代化しようとしただけです。代にあった経営判断をしただけです」
森田はそこで拍を置き、自信を込めてこう続けた。
「それに職たちは自主に辞めたんです。私は彼らに『やめろ』とは言も言っていない。彼らが自分ので退職届をしたんです。私はそれを受理しただけです。改革のビジョンを示し、そのビジョンについていけないが自らっていった。それだけのことです」
この言葉を聞いた瞬、俺ので何かが静かにいた。こいつは嘘をついている。50以ので「やめてくれた方が都がいい」と言い放った男が、今こので「やめろとは言っていない」と嘘をついている。
だが俺はをかなかった。まだそのじゃない。会の目を見た。会はかすかに頷いた。全て分かっているという目だった。
本会がゆっくりとをいた。その声は穏やかだった。まるで孫に昔話を聴かせるような静かな調だった。だが、その穏やかさの奥に鋼のような志が隠れていることを俺はっていた。
「そうか。君は職に『やめろ』とは言っていないんだな」
「はい。言も言っていません。私は改革の方針を示しただけです。彼らが自分の判断でやめたと、君はそう主張するんだな」
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「はい、その通りです。退職届は全て彼自がいたものです。私がした事実は切ありません。退職をいるような発言もしていません」
「君は彼らに対して退職に関する発言を切していないと。そういうことだな」
「はい。繰り返しますが切していません」
会は何度も確認した。まるでを押すように、森田自のから「言っていない」という言葉を引きした。森田は自分の嘘にしたのか、しだけ表が緩んだ。この嘘さえ通ればまだ挽回の余があるとったのだろう。
本会が言った。
「では、これを見てもらおうか」
会が社に目配せした。社がリモコンを操作すると、会議の壁にかかった型モニターが点灯した。画面に映しされたのは、監カメラの映像だった。
1125曜、午850分、プレスの周辺。
映像のの森田が50以の従業員のにっている。腕をきく広げ、演説するような調で語り始める。
「おたち、よく聞け。今からこのは変わる。職のとか経験とか、そんな曖昧なものに頼る代は終わりだ。AIはの数倍の精度だ。0.001mm。そんなものAIなら寝ていてもせる」
映像ので俺がプレスのの具を見て声をあげる。「待ってくれ」と。「具を返してくれ」と頼んでいる。
映像のの森田がで笑う。
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「45だからなんだ? 45も歩できなかったという証拠だよ。おは神のだそうだな。だがそんなものはただのだ。れな老の妄だよ。見ていろ。おの伝説がどれだけもろいか教えてやる」
スイッチが押される。200tの圧力が落ちる。属が鳴をげる音が会議のスピーカーから響いた。
映像のの森田が潰された具の残骸を革靴で蹴りげる。もう1度蹴る。まるでサッカーボールのように。
「ははは! 聞いたかこの音。これが効率化の音だ。古いガラクタを壊す。実に気持ちのいい音だ。いい気分だ。の膿をし切った気分だよ。川、おももう用済みだ。から来なくていい。おの神のなんてもう必ない。当座はゆっくり盆栽でもいじってろ」
映像のの俺が潰された残骸から1つだけ柄を拾いげる。「45ありがとう」とつぶやく声が音声に入っている。
映像のの森田がを鳴らす。
「まだそんなガラクタを拾うのか。未練がましい男だな」
そして映像のの森田が全員を見回し、こう言い放つ。
「の職ども、覚えておけ。やめたければやめろ。むしろやめてくれた方が都がいい。来にはAIが届く。おたちの代わりなどいくらでもいるんだ。むしろ職の件費がなくなった分、会社の利益はがる。おたちがいない方がこの会社は良くなるということだ」
班が歩て止めようとする。映像のの森田が切り捨てる。