"結婚初夜の義父不倫と20年目の毒殺計画" 第3話
ドアの向こうからは再び信じられないような言葉が聞こえてきた。
父の声だ。
「しかしさやかちゃん、よくあんなつまらん男に今まで純なふりができたもんだな」
さやかが答えた。
「ふふ、源蔵さんのためですもの。ひろしさんってば本当に単純で。君みたいな純粋な女性に会えてよかった、って涙ぐんでプロポーズしてきたんですよ。笑いこらえるのに必でした」
父は笑いした。
「わはは、昔からあいつは母親似での鈍い来損ないだったからな。俺とおが緒に暮らすためのただのカモフラージュだともらずに。せいぜい戸籍の夫として馬馬のように働いてもらおうじゃないか」
さやかが同した。
「ええ、源蔵さんの遺産は絶対にあのバカには銭も渡さないようにしましょうね」
吐き気がした。
幼い頃から私を来損ないと見し、ので絶対な権力を振るってきた父。
そして、私の純粋なを嘲笑い、父の資産目当てで私を隠れ蓑として利用した妻。
この結婚は、最初から私を騙すための壮な茶番劇だったのだ。
私は音をてないようにゆっくりと自に戻った。
、たいベッドに潜り込んだ。
しくて涙がるかとったが、議と涙は滴もなかった。
代わりに腹の底から湧きがってきたのは、氷のようにたく、そしてどす黒い復讐の炎だった。
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絶対に許さない、とも。
全てを奪って獄の底に引きずりろしてやる。
翌朝。
私が1階のダイニングにりると、そこには目を疑うような景が広がっていた。
さやかが私を見てるく声をかけた。
「あ、おはようひろしさん。朝ご飯もうすぐできるわよ。昨は疲れちゃってて、本当にごめんなさいね。今からひろしさんを支えるいい奥さんになれるように頑張るから」
ピンクのエプロンをにつけたさやかが、フライパンを握りながらまるで使のように微笑みかけてきたのだ。
昨夜、父のベッドで獣のように喘いでいた女と同物とは到底えない。
その完璧すぎるおぞましい演技に、私は背筋が凍るいだった。
そこへ、聞をにした父、源蔵がリビングに入ってきた。
父は私を見て言った。
「おうひろし、おはよう。おには過ぎた、よくできた嫁だ。しっかり稼いで事にしてやらんとな」
私は父に向かってをげた。
「ええ、そうですね、父さん」
私はのの殺を完璧に隠した。
引き攣りそうになる頬を必に持ちげて、穏やかな笑顔を作った。
さやかが皿をテーブルに置いた。
「さあ、めないうちにべましょう」
さやかが並べた目玉焼きとトーストをで囲む。
表向きは、どこにでもある幸せな族の朝の景だ。
しかし、テーブルので父とさやかのがこっそりと絡みっているのを、私は見逃さなかった。
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笑っていられるのも今のうちだ。
おたちの化けの皮は必ず俺が剥がしてやる。
朝を終えた。
私は仕事にってくると告げてをた。
最寄り駅へ向かうすがら、私はスマートフォンを取りした。
昨夜の隠しカメラのクラウド録画データを確認した。
暗カメラの映像には、信じがたいの々しい為と私への悪がはっきりと記録されていた。
これだけでも分な証拠になる。
しかし、映像を送りして確認していた私の指が、ある面でピタリと止まった。
それは夜3を回り、父の源蔵が満していいびきをかき始めたのことだった。
ベッドを抜けした全裸のさやかが、暗い部の隅で自分のスマートフォンをに当てて誰かと話をし始めたのだ。
さやかの声が聞こえた。
「ええ、うまくいったわ。あのバカ息子、まんまと騙されてる。源蔵のじじいは完全に私によ」
その酷な声に、私は息をんだ。
昨夜の父に対する甘い態度はどこへやら。
話越しのさやかは、父のことすらじじいと見していたのだ。
そして次に彼女のから発せられた言葉が、私のをハンマーで殴られたかのような衝撃を与えた。
さやかは甘い声で言った。
「ふふ、ええ、もちろんよ。私が本当にしているのはあなただけよ、達也くん」