"結婚初夜の義父不倫と20年目の毒殺計画" 第5話
ギリッと奥歯を噛みしめた。
その顧客が誰なのか、を見るよりらかだったからだ。
午10。
実に帰宅すると、リビングからはやかな笑い声が聞こえてきた。
さやかの声だ。
「ああ、だめですよお義父さん。ひろしさんが帰ってきちゃいます」
父の声が答える。
「いいじゃないか、あいつは仕事が遅いんだ。もうしこっちへおいで」
廊からそっと覗き込んだ。
級なワイングラスを片に、ソファでを寄せう父とさやかの姿があった。
私がわざと音をきくててリビングに入った。
は慌てて距を取った。
さやかは何事もなかったかのようにちがった。
「あら、ひろしさん、おかえりなさい」
甲い声で迎えた。
「遅かったわね。ご飯にする?それともお呂?」
私は首を振った。
「いいや、達也としんできたからいいよ」
私が達也という名をした瞬。
さやかの顔からすっと血の気が引き、笑顔が数ミリ引き攣った。
父の源蔵が嫌に舌打ちをした。
「結婚したばかりだというのに友達とフラフラみ歩いて。おは本当に自覚がりんな」
父は私を睨みつけた。
「俺のにませてやってるんだ、しは族を切にする努力をしたらどうだ」
どのがそれを言うのか。
実の息子の嫁を抱きながら偉そうに説教を垂れる父親。
私は湧きがるりを必に抑え込んだ。
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くをげた。
「すみません、以は気をつけます」
私は彼らに背を向けた。
逃げるように2階の寝へと向かった。
これ以あの空にいたら、衝にテーブルののワインボトルでのを殴りつけていたかもしれない。
自に戻り、ネクタイを引きちぎるようにした。
私は震えるでパソコンをいた。
実は今、達也と会っているに仕掛けを施していたのだ。
彼の着のポケットから私物のスマートフォンをこっそり抜き取った。
そのでメッセージアプリのデータを自分のクラウドに転送した。
証券マンの彼がスマホから目をす瞬の隙を突いた、命がけのだった。
私は同期された達也とさやかの秘密のトーク画面をいた。
ここには信じられないような々しい会話の数々が残されていた。
だが、最のメッセージを読んだ瞬。
私の全の血液が瞬にして氷のようにたくなった。
達也のメッセージだ。
『あのバカ息子、何も気づいてなかったよ。計画通りだ』
さやかのメッセージ。
『よかった。源蔵のじじいには今から例の薬をしずつワインに混ぜてませてるわ。このままけばあと半もせずに……』
達也の返信。
『ああ、じじいがんで遺産がバカ息子に入った直に、バカ息子にも同じことをしてやろう。
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全部俺たちのものだ』
ただの倫でも財産目当ての結婚でもない。
奴らの目は私と父の命だったのだ。
『じじいがんで遺産がバカ息子に入った直に、バカ息子にも同じことをしてやろう』
スマートフォンの画面に浮かびがった、吐き気を催すような殺計画。
親友、そして父親。
私が信じしていた関係は、全て私をい物にしくらませるための張りぼてだった。
の先からたくなるような恐怖。
そしてそれを回る激しいり。
私は自のベッドでもできない夜を過ごした。
翌の曜。
昼がりになると、なんと達也ががにやってきた。
婚夫婦とお義父さんへのお祝いと称して、級なシャンパンを提げていた。
達也は玄関で爽やかな笑顔を振りまいた。
「やあひろし、昨はごめんな。今は改めておたちのを祝わせてもらうよ」
さやかが弾むような声で迎える。
「まあ達也さん、わざわざありがとうございます」
そしてリビングでは父源蔵が嫌で待ち受けていた。
「おお達也くん、よく来てくれたな。うちの甲斐ない息子とは違いで、君は若くして優秀な証券マンだそうじゃないか。さあさあ、座ってくれ」
達也は謙遜して答えた。
「とんでもないです、源蔵さん。でもひろしも昔からはいいんですよ。
仕事の領は信じられないくらい悪いですけどね、はは」
広いリビングのソファで、父、さやか、達也のが歓談を始める。