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完結第18話
ゴミ箱の隣に座る学年一位
学年1位を守り続けてきた娘が、二学期に入ると突然一番後ろの席に移動させられ、学級委員長も外された。何か処分を受けたのかと学校へ詰め寄る私に、娘は「この席でいいの」とだけ言い、何も説明しようとしない。納得できないまま迎えた参観日、教室の後ろに立つ私は、娘の隣にぽつんと置かれた空っぽの机に気づいた。誰の席なのかと問い詰める私に、担任は教室の隅を見つめ、「娘さんが残してくれと頼んできたんです」と静かに告げた。怒り|真実|孤獨|親子関係|修羅場2.8万字5 11 -
完結第19話
レジ打ちの妻は恥ずかしい
結婚式まであと一か月。婚約者から突然、私の名前が印刷された『退職届』を差し出された。「うちの嫁がスーパーでレジ打ちなんて困る」と義母と決めたという。冗談だと笑おうとした私に、彼は真顔で「取引先に見られたら恥ずかしい」と言い放った。この三年間、一生懸命働く私の姿が好きだと言ってくれたのは嘘だったのかと問うと、彼は静かに言った。「恋愛と結婚は、違うんだよ」。私は差し出されたペンを机に押し返した。裡切られた|怒り|金銭問題|修羅場2.9万字5 16 -
完結第22話
恩人弁護士の不可解な書類
満員電車の切り取り動画で炎上し、派遣先を不当解雇された私を、着手金ゼロで救ってくれたのは小さな事務所の弁護士だった。彼の尽力で示談を勝ち取り日常を取り戻した二ヶ月後、私は元上司のパワハラを訴えた見知らぬ後輩の裁判資料を目にする。そこには、私が弁護士の相談室で泣きながら話したはずの告白が、そのまま証拠として並んでいた。震える手で開いたその裁判記録の送達先には、私を救った恩人弁護士の事務所名が記されていた。職場逆転|因果応報|裡切られた|怒り3.4万字5 25 -
完結第18話
退職金と三百万円の借金
三十二年間勤めた会社を定年退職する日、人事に呼び止められた私は、一枚の紙を突き出された。それは私の名義と私印で作成された、三百万円の福祉貸付金の借用証書だった。返済が済むまで退職金は支払えないと告げられるが、私に借金の覚えなど一切ない。震える手で書類の日付を確認すると、そこには十一年前、夫が急逝して告別式を行っていた日の数字が並んでいた。私は退職の合意書へのサインを拒み、人事の机に手をついた。怒り|退職金|金銭問題|修羅場2.6万字5 28 -
完結第10話
傷だらけの天使
「あなたは出来損ないよ」――医師一家にそう言われ続けた女医・野村有沙は、ある日、運命を変える一人の男と出会う。 舞台俳優を目指す相馬健太は、30歳を目前に怪我で夢も仕事も失いかけていた。そんな彼を救ったのは、整形外科医として働く有沙だった。しかし彼女には、家族から医師として認められず、結婚相手まで決められるという隠された苦しみがあった。 ある日、有沙のスマホに届いた一通の連絡。そこには、逃げられない「お見合い」の予定が記されていた。 「私の婚約者のふりをしてくれませんか?」 突然の頼みに、健太は彼女を守るため人生初の大芝居を決意する。 しかし、有沙の実家で待っていたのは、想像を超える冷酷な家族の姿だった。 そして健太が見つけた一つの傷跡が、隠されていた過去を明らかにする――。怒り|修羅場1.5万字5 351 -
完結第13話
廊下の清掃員が紡ぐ奇跡のメス
「耳も遠いのか? さっさと片付けろ、これだから安賃金の東洋人は……」 全米屈指の権威を誇るコロンビア大学病院の深夜。エリート研修医たちは、最底辺の年老いた清掃員に向かって剥き出しの軽蔑と悪意を浴びせていた。この青い作業着を着た小柄な男、桐生徹こそ、かつて日本の心臓外科界で「神の手」と讃えられながら、5年前の少年患者の術中死というトラウマでメスを捨てた伝説の天才外科医だった。当時の彼は、名誉も家族もすべてを奪われ、誰も自分を知らない異国の冷たい床を磨くことで自らを罰し続けていた。 しかし、嵐の夜に起きた歴史的急患――連邦上院議員の広範前壁中隔心筋梗塞による心肺停止という絶望的な状況が、病院を完全な外科的空白地帯へと変える。執刀医不在、制限時間まであとわずかという極限の修羅場の中、桐生は自らの封印を解くことを決意する。 「私に、やらせてください」 果たして、清掃員の正体に気づいた病院中のエリートたちが震え上がる中、伝説のメスが刻む驚愕の結末とは何なのか。そして、すべてを救った彼が再び選んだ、魂の救済の道とは――。怒り|修羅場2.0万字5 285
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