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祭り食堂の逆襲

祭り食堂の逆襲

佐藤 健太 完結 803

「あ、貧乏店の飯なんか食えるか? 今夜の50名、キャンセルで」——東京本社から送り込まれた若きエリート・岩田京介が、電話口で吐き捨てた冷酷な一言。その傲慢な態度は、シングルマザーの小暮けい子が営む古びた食堂「祭り食堂」から50人分の料理と売上を奪い去り、絶望の淵へと追いやった。 しかし、その日を境に運命の歯車が狂い出す。電話の相手の「ボロ食堂」を偶然助けた作業着の男こそ、駅前再開発の総額100億円規模の巨大プロジェクトで鍵を握る地元・柏木建設の社長・拓也だったのだ。岩田の身勝手な振る舞いは、やがて元請け企業から「小さな約束を守れない会社に100億の約束は守れない」と断絶される引き金となり、彼の人生とエリート街道を音を立てて崩壊させていく。 果たして、誇りと冷酷さが引き起こした破滅の果てに、岩田が目撃する真実とは何なのか。そして、静寂を取り戻した食堂の暖簾の向こうで、新たな未来を紡ぎ出す母子の運命の行方は——。

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