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片親の分際で、100年早い

片親の分際で、100年早い

藤堂 蓮 完結 460

「片親の分際でこの病院に入ろうなんて、100年早いんだよ」——6年間の努力と全てを注いだ履歴書が、人事部長・戸塚の手によって目の前で燃やされ、黒い灰へと変わった。母を交通事故で亡くし、祖母に育てられ、奨学金とバイトで医学部を卒業した24歳の藤川陽一。圧倒的な権力と「片親育ち」という偏見によって、彼の医師への夢は理不尽に踏みにじられようとしていた。ネットに流される中傷、追い詰められる二次面接、そして最終面接での容赦ない侮辱。しかし、絶望の底で戸塚が放った「悔しかったら、親を呼んでこい」という挑発が、すべての運命を狂わせる。ポケットのスマホを取り出し、陽一が静かに発した「——だそうです、父さん」という一言。扉の向こうから現れたのは、この病院の最高権威である「委員長」その人だった。燃え尽きた履歴書の灰の向こうで、隠された血縁と驚愕の復讐劇が今、幕を開ける——。

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