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十三足目の黒い靴

十三足目の黒い靴

日の出の味噌汁 完結 634

高熱で寝込んでいた美咲は、解熱シートを探すため開けた靴櫃の奥で、同じデザインの黒い平底靴が12足並んでいるのを見つける。全ての靴底には、彼女が訪れたこともない南青山の赤土が付着していた。さらに夫の書斎から見つかったのは、3年間にわたる『妻の生活観察手帳』。「夜間の徘徊」「物忘れ」と偽りの症状が克明に記されていた。夫はなぜ、妻を病人に仕立て上げる必要があったのか。日常の隙間に潜む歪んだ支配から脱出するため、妻が仕掛けた静かな反撃とは。

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