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「クソ臭い農家」と再開発地8割の地主

「クソ臭い農家」と再開発地8割の地主

志保 完結 1214

「クソ臭い農家は今すぐここから帰れ」――両家顔合わせの高級料亭で、私・舞の父・三郎は婚約者・健二とその両親から徹底的に侮辱された。父が丹精込めた米や味噌まで嘲笑され、義母・静子には新調したスーツへわざと茶をこぼされる。さらに健二まで「僕のキャリアに傷がつく」と婚約を白紙にし、翌日には私を“家柄を偽った詐欺師”に仕立て、勤務先へ圧力をかけて退職まで迫ってきた。だが、父は一度も怒鳴らず、ただ静かに彼らを見ていた。その夜、父の古い手帳には大企業の代表者たちの名前が並び、翌朝には私の前へ黒塗りの車と「佐藤三郎会長の代理人」を名乗る男たちが現れる。そして健二の実家が命運を懸ける巨大再開発の“土地”と“銀行”を巡り、彼らが最も見下した農家の男の正体が動き始める――。

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