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港に妻を捨てた次期社長候補の末路

港に妻を捨てた次期社長候補の末路

美羽 完結 172

「帰りの足は大人なんだから、自分でなんとかできるだろう」――結婚5周年のクルーズ旅行を終えた朝、私・美緒は夫・玲二に横浜港でスーツケースごと置き去りにされた。旅行中、夫のスマホに浮かんだ女性・立花さやの名前を問いただしただけなのに、玲二は私を「感情的で不安定な妻」として会社や義母にまで説明し始める。だが元旅行代理店勤務の知人が見せた予約履歴には、帰りの車が旅行2日目の夜に“2人分から1人分”へ変更され、「同乗者あり」と記されていた。さらに港で撮った写真には、白い車の後部座席に女の影が残っている。私は泣いて謝る代わりに記録を集め、自分を会社から遠ざけようとする森崎家の圧力にも屈しない。そして創業70周年の大舞台――夫が次期社長候補として壇上に立つその日、消されたはずの“妻の席”へ自分の足で戻ることを決める――。

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