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会長を救った孤児と十年目のDNA

会長を救った孤児と十年目のDNA

冬木の記録 完結 457

「明日その車に乗ったら死ぬよ」――孤児院を訪れた72歳の会長・堀田健造に、身なりの汚れた少年・勇気は突然そう告げた。半信半疑で予備車に替えた翌朝、問題の車はブレーキを失い崖下へ転落。少年の警告は現実となる。10年前に一人息子・幸介を事故で失い、家族を失った痛みを抱えて生きてきた健造は、勇気を保護するが、彼には幸介と同じアレルギーや癖があり、さらに幸介の字で機械図面が記された古い手帳まで持っていた。そんな中、財閥の傍系で常務の堀田悟に、車へ細工した人物との不気味な共通点が浮かぶ。健造は田中と密かに証拠を集め、悟の動向を追うことを決意する。やがて会社の金と10年前の事故、そして勇気の出生を結ぶ点が一つずつ繋がり始める――。

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